こんにちは
人間科学研究所の池田弘子です。
先日、私は長野県の伊那市というところに行って参りました。
ご存知でしょうか?
山のずうっともう信州の中でも伊那谷というところなんです。
実はここにですね、私は一年位前からなんとなく「伊那に行きたいな~」って私思ってたんですね。
それは何故かって言うと、その伊那っていう町に実は学生時代はるか昔の学生時代に下宿をしてたところの大家さんご夫妻が伊那の方だったんですね。
四国から来た者にとっては伊那ってどこがどこかな、信州のどこか全然分からなかったんです。
ですけれども、そこで伊那の方が大家さんで、そしてやはり当然伊那の方が下宿のその他もたくさんいらっしゃったんですね。
私は四国からやってきてて、そんな中で学生時代に伊那ってどんな所だろうなっと思いながら過ぎ去った何十年かがありました。
で、たまたまそう願っていて、もうひとつは伊那食品工業、ご存知の方もいらっしゃいますけれども、ここに行って見たいって思ってたんです。
伊那食品の塚越さんという社長さんが書かれた本を読んで、「ぜひ、この目で見てみたい」と
思っていました。
願っていたら想いは実現するんですね。
たまたま、その伊那市からお仕事の依頼がやってきたんです!
講演のご依頼です。
これはちょうど2年前に同じ長野県の松本と長野でやはり講演をした時の話をもう一回池田の話を聞きたいとうれしいラブコールを今度は伊那市の社会福祉協議会からいただいて、そういう介護に携わる方200人の前でお話をする機会をいただきました。
この講演会でのお話は後日写真を交えてご紹介しますね。
今日お伝えしたいのはもうひとつの伊那食品ていう所は寒天の会社です。
この寒天で48年間増収増益を続けている会社なんです。
すごいと思いませんか。
しかもその会社はガーデンパパっていう素晴らしい緑の花が咲き乱れる、そういうガーデンがあるんですね。
そこへ全国各地から今や観光地になっているんです。
たくさんの方が押し寄せて来ています。
そこへ行って見たいな、何故この時期、企業が下向き物が売れない時に半世紀近くも増収増益を続けている企業がある、これは驚異的だなあ、なんでだろう。
その会社のことをいろいろ調べてますと、なんとこの母性型の経営とピタリ一致
その会社も伊那食品工業もやはりこの母性型で掲げている、まず社員の幸せがまず目的である企業が存在すること、これをはっきり打ち出している会社ですね。
社員の幸せ、社員が幸せになることによって社会貢献をしていこうという、そういう意図の会社です。
ですから、リストラはしません。
だから人件費というのは、普通上を向いてる時は人件費ハイハイって経営者は出したいんですけれども、下向きになると何を一番に削りますか、人件費を削る。
削ってついでにもっとダメならリストラをする。
こういう考えは今や当たり前になっていますね。
しかし、この会社はそんなことをしません。
人件費っていうのは当然社員が一生懸命働いたことの対価な訳です。
ですから、これを削るということはおかしいということですね。
そういう考え方があります。
もうひとつの考え方は、そういうはっきりした良い会社を造ろうというちゃんと企業理念を持って、ずうっと実践している企業なんですね。
もうひとつはやはり急成長はしないという、急成長はありえないというところで、やはり身の丈に合った自分達だけの合った経営スタンスをずっと取り続けている48年、結果増収増益を続けているという企業ですね。
これはやはり今からの経営をする方にとっても、あるいはそこで働く方にとっても、あるいはそこに関わる社会っていうことにとっても、非常に私は示差することを実現している会社かなと思って行きたかった所なんです、。
伊那っていう場所が。
そして、行ってきました(笑)
たまたま土曜日でしたから伊那食品という会社は閉まってましたけれども、女性社員がひとりいました。
私のことですからいろいろインタビューをしました(^^:)
「あなたね、本当にね世の中の人が言ってるような、おたくの社長さんが本に書かれたりいろいろ言ってるようにほんとに働き甲斐があって実際に仲間同士ってどうなの?」
て聞きました。
入ったばかりの3年目の女子社員の方でした。
「今日は一人で守っているんです。」
と。
「じゃあ他の人はどうしてるの?」
すると
「お掃除行ってるんです。」
「自主的に行ってるの?」
「そうです」
何万坪のガーデンも当然四季折々、葉っぱが落ちたり、花が枯れたり、当然プロの方が入ってるんでしょうと思いきや、違います、全部社員がやってます、とのこと。
すべて、お客様を心地よくすることにすべてをもう集中してるんですね。
それも社員の人達が、いえ、みんなが入った時からそんな感じですからいつの間にかトイレ掃除だって、ごめんなさい、食事時ですけど。
トイレ掃除だって自分達でやるようになりました。
ピッカピカていうけどほんとにピッカピカです。きれいっていうんじゃなくて、ほんとにもうくっつけても大丈夫、男性の方だったらね、特にやはりあの女性と違いますので、トイレに行った時、背広が汚れたり、漏れたりっていうのは一切ありません。
そういう事が隅々にいたるまで、心配りが徹底している会社でほんとにさわやかでした。
そういう寒天パパを育んできた、寒天のいぐさですね、これはもうその地域にしかできない、やはりだからその地にふさわしい物を作って、ずうっとここ研究開発をして、たかが寒天ですけれども、されど寒天で、今や食品だけでなくて、医療のくっつけるという寒天がありますね。
そういうところに研究開発を惜しまない。
それから、寒天がすごくいいよって健康にいいよって、ばあっとブレイクしましたね。
そういう時も寒天がなくなるんですね。
寒天の材料が需要に追いつかなくて、その時も非常に冷静に出荷を止めて値段を上げるとか、そういうことは一切しない。
その代わりに努力をして、世界各地寒天の材料を社長自ら探して歩く。
一番必要な安全なそういういぐさの材料っていうのを捜し求めて提供している。
そういうことがほんとに伝わってくるような会社でした。
ああなるほどな、やはり現地に行ってみてそう思いましたね。
もうひとつは、伊那の地っていうのは人口7万位なんです。
小さい町なんですね。
で、やはり高齢化はあるんですね。
ですけれども、びっくりしたのは私の講演を聞きに来て下さる介護師の皆さん方、当然疲れて、なかなかハードで疲れているのに皆さん笑顔で入ってらっしゃるんですよ。
笑顔で。
普通は疲れてね、もうハァっていう感じで、またなんか寄せ集められた、講演聞かないかんのかっていう感じじゃないですか、違うんですよ。
みんな笑顔なんです。
つまり、目が合ったら笑顔、これがもう自然な感じでできている。
しかも窓越しに私と目が合うんですね、距離をおいてその窓くらい、で窓ガラスがあるんですけど、見知らぬ私に対しても講師だかどうだかわからないですよ。
笑顔を返して下さる。
これがとっても自然なんです。
その秘密を後で伺ったんですね。
そうすると、それはやはり伊那の地が育んだ空気と水、そして人情。
これがとても誇りですと、ゆったりと確かに大きな企業は寒天パパ位です。
ですけれども、ここに住んでいると空気がいいんです、美味しいんです。
水がいいんです、食べ物がだから美味しいんですと。
そういうことを口々に皆さんおっしゃるんですね。
その後ですね、東京へ行きました。
東京へ行くとほんとにもう人、人、人もうここくっつくような人ですね。
だから人と人との間、これも人の心を変えていくんだなって、とても感じましたね。
社会学者の方が言ってました。
今何なぜ人と人との関係が絆が出来ないんだろう、つながらないんだろう。
これはひとつは都市化が進むと、便利でお金で何でも解決できるようになると、人はまず自己主張が強くなる。
人の傾向は、人と人との関係がうまぁく、関係がほどよい距離間があるところは人のまずパッと合った時に、人の長所、いいところがパッと感じることができる。
過密になるとまず相手の短所をまず言いたくなる。
例えば、車が接触しますね、高松でもそうですよ、私ここでも国際ホテル出た時、接触しました。
まずで出来た言葉は「あんた何よ!」。
まず相手を責める。
日本人はほんとは昔は「大丈夫ですか、お怪我はありませでしたか?」、こういうこと当たり前の時がありましたね。
今、そんなこと言ってたら負けます。
まず自己主張しなければ、自分が悪くないっていうことを主張しないとダメっていう、そういうことに人の社会っていうのは、過密になると相手の短所の方が目につく、それってなんとなく分かるような気がしませんか。
ね、自己主張、人の話は聞かない、そして相手の欠点の方が分かる。
これはですね、伊那に行って東京に帰った時、ほんとに違う人に会ってそれを感じました。
その人が悪いんではなくて、どうしてもその持っている場の空気っていうのは、地方と都会、違います。どんどんこれ差が出てくると思います。
そう思いませんか、つながりにくいんです、なかなか。
これ以上都市化すると高松もひょっとしたら...、沖縄はどうでしょうか。
どんどん便利になってお金で全部出来るようになると当然、人との関係は希薄になります。
当たり前のことなんだけど、ちょうど伊那って人口7万人位の所で自然がまだアルプスの自然が残り、信州って水がきれいですよね。
そういうところで育まれた人達っていうのはやっぱり違うんですね。
この落差を今回の旅でとても感じましたね。
時代は確実に私は都市化が進んでくると、やはり人間はおかしくなるということを今ここで考えなきゃいけないかな、それは母性型の一端でもあるんですね。
私達はまだまだ大都会じゃなくて、中都市くらいですね、高松って、40万弱です。
ほど良い所かもしれません。
ひょっとしてこのまま行くと都市化する。
人の心がなくなる。
そうするとすべてが、仕事まで変わります。
あり方まで変わります。
対面できなくなるから。
まだちょっと行ってくるわってお客さんの所に行ける、さっと行ける範囲とインターネットだけでつながる、情報だけでつながるっていうことの限界はどこかっていうのをそろそろ、地方に住む私達も見極めないといけないかなと思ってるんですよね。
そんなことで、この母性型っていうのは原理と考えていただいていいんでしょう、きっと。
もう一度、人間が人間らしく、人の心を自分の心も人の心もお互いに絆作りができる、ほど良い関係っていう成長だけじゃない、あんまり成長しすぎると必ず落ちる、ですね。
これ原則でしたね、昔の...。
そうするとほど良い自分にとってほど良い成長ってどこだろうか、企業だったらほど良い、自分の会社にとってほど良いどこだろう。
あるいは、成長じゃないかもしれません。
成長という言葉とは違うのかもしれません。
新しい価値観、これが必要かななんて思っているですね。
これを多分今は生き残って行くためには、自分自身で早く見つける必要がある。
今までひょっとしたら高度経済成長の時は、人の価値観や親の価値観や世間の価値観で生きてきても、充分生きてこられましたよね。
だけど今ここで自分ひとりが大事っていうことになってきてるんですね。
お客様の気持ちも分からないじゃないですか。
でも今確実に言えることは、ひょっとしたらお仕事の中でお客様の気持ちの方が、あるいはお客様が成熟してしまった。提供する側の方が遅れている、ハッキリもう出てきましたね。
お客様、従来のお客様満足ではとてもとても満足してもらえない。
という、そこが分からないとどの会社もどのお仕事もまずうまく行かない。
お客様がすべてを分かっている。
じゃあ、お客様って何、多分対象ってなんでしょう。
一番よく見える存在があるんですね。
これはまた後ほどお話ししたいと思います。
そういう意味でこれからの私は幸せに生きる、自分一人一人が生きる価値観は安心感の中から、実は安心感があって集中ができて、そして熱中ができる、そういう心と体のメカニズムを持っている、ここにやはり私達は意識を持って行く必要があるかな、そういう考え方なんですね。
それがひょっとしたら母性型原理であり、母性型の経営にもつながるということだと思います。