香川銀行 専務取締役
下村正治様
一番に印象的だったこと「恥をさらすこと」を学んだことです。
池田先生は先ず「ご自分の失敗談を行員の方々にはなしてください」と言われた。それまでは自分は受ける話をしよう。大向こうをうならせる話をしようと、自分なりに話のネタを集め、話す工夫もしてきた。だから、話すことは上手な方だとおもっていただけに強烈なインパクトだった。
若い頃は恥をかくことが自然にできる環境があった。しかし、年を重ね 地位が出来ると失敗は許されなくなる。そして、強がりの方が勝ってきて、そのことが自分をダメにしているんではないだろうかという不安もあった。
そんな時に、「池田弘子の話力個人レッスン」の記事に出会い、即申し込みをした。その時「恥をかいてはいけない立場にいるからこそ、初心に返り恥をかこう!」と思ったのです。そして、実際に新入行員を前にしてのスピーチでは、自らの失敗談を赤裸々に語ったのです。勇気が要りましたが、新入行員からは、感激しましたというメッセージをたくさんもらいました。 自分を率直に語る大切さ、恥をかかない自分をも振り返ることが出来たのです。
技術的なことで学んだことは?
「話は見られている」ということも印象的でした。
歩き方、目線の配り方、表情のトレーニングを受けました。
話の中味こそが大切と思っていたが、それは一方的であったこと、聞き手の立場に立ってこそ、又、上の立場だからこそ部下にきかせてやる、ではなく聞いてもらうという気持ちが態度、動作、表情に出るということを痛感しました。滑舌トレーニングは今でも散歩の時実行しています。こころなしか 筋肉がほぐれ、表情も豊かになった気がします。
池田弘子からのメッセージ
誰しも人前で話す時は、良く見られたいという意識がありますよね。しかし、私はありのままを出してください、と常に申し上げています。
下村専務は、このことの本質を実に見事に理解しておられ、しかも実践してなさいました。立場、地位のある方は、ご自分の失敗談を公の前では語れないものです。しかも、話すという行為をそれほど大切にしておらず、自己流で話しておられ、自分の話が部下にきちんと伝わっていないことが多いのです。
下村専務は「自分は立場、給料にふさわしい仕事を出来ているのか?と問えば、まだまだ未熟なじぶんがいる、だけど!もっと向上したい!という自分もいる、だから苦しい、そんな自分から逃げてはいけない、死ぬまで。その一つの突破口が話力トレーニングだったのです。」と話されました。まさに 話し方は生き方そのもの、話す力が人生を豊かにするということを実践されておられる方でした。