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人間科学研究所とは

仕事観を教える

会社を経営していく中で、社長は社員一人ひとりに伝えていかなくてはならないことがあります。
それは仕事観です。そこをきちんと共有しておく、ということはとても重要なことです。
「私は今、ここで何をしているんだろう」という自覚です。
ここをあいまいにしておくと、「自分は一体何のためにここにいるんだろう」という意味がわからなくなり、仕事に対してやる気を失ってしまうからです。

そもそも仕事とは、一体なになのか?
と考えてみた時に
「仕事」とは、自分自身の人生という時間を作り出している要素のひとつです。

そして、自分自身が取り組もう、という決断の下に取り組む作業のことです。
また、日常生活を作り出しているのも作業です。

作業があるから人生があるのではなく、自分が生きているのではありません。
自分が作業をするからこそ、その結果として人生があったのです。

「自分が」という主語があるからこそ、自分の人生としての時間が成立するのです。
だから、こういったことを考える基本になるのは、「自分の人生を自分が生きる」という言葉です。

こういった「自分が」という、自分自身の基本的な事柄が抜け落ちている作業や仕事は、作業や仕事とは呼びません。

例えば
「家族の安定のため」
「世間体のため」
または「みんなが働いているから・・・」
などといった類です。
このあたりの捉え方に、現代人の病の原因があると思います。

新入社員研修などに行くと、社会人第一歩の時点でこのようなあいまいな考えをもっている社員が多いことがよくわかります。

「仕事とは何か」を考える時に、絶対に切り離せないのは、その「仕事」をするのは「自分自身である」という「自覚」です。

紛れもなく、自分自身の時間や体を使うことなのですから。

そして、その積み重ねが「自分の人生という時間」なのです。

自分が「会社で働いている」のであり、決して「会社に使われているのではない」という自覚を持つ、ということです。

「会社の繁栄のために」でも、ありません。

要するにたまたまその「会社」という道具を、自分の人生の中で使っているだけなのです。
自分の目的や興味を実現するためには、いろいろな道具が必要なのです。
その道具のひとつが「会社」であり、「お金」であったりします。

よくどこにいってもすぐに転職を考えたり、とにかく会社が嫌でしょうがない、という人がいます。
そんな時、いろいろな理由は必要ではありません。
自分が、自分の人生の主役なのです。
自分が決断して、行動を起こしている時、人ははじめて輝きます。
人間はそういうふうになっているのです。
そして自分自身が輝いたとき、周囲も良くなってくるのです。
会社には会社の都合がありますし、自分には自分の都合があります。
それらの都合がお互いにあっていれば何の問題もないのですが、もし合わなかった場合には問題として現れてきます。
その時、なにを優占しなければいけないのか?
それが「自分自身」です。
しかし、現実にはいろんな問題があり物事はそんなに簡単ではない、いろいろなしがらみがあるのだ、と反論が起こるでしょう。
しかし、それはそれで良いのです。
物事の仕組みは「何かひとつを取れば何かひとつを失う」ようになっているのです。
それが原則です。
そういった基本的な大原則を知らずに、問題が解決できると思っている人に限って「世の中はそんなに簡単じゃない」と言います。
当たり前です。
世の中は複雑きわまりないからこそ、だからこそ、その瞬間にはっきりと自分で決断していかなければ、自分や自分に関わる人の人生がめちゃくちゃになってしまうのです。

その選択をしようとしない人は、結果として問題を解決しなくても良い、ということですので、自分から逃げている人です。

自分が決断していくということは、いつも何かを選んでいる、ということです。
例えば、恋愛をしていて、何かうまくいかなくなった時に、このまま付き合うか、またはきっぱり別れて前に進むのか、決断しているのは自分です。
自分が決断していくということは、いつも何かを選んでいるので、それは何かを切り捨てていっている、ということです。
だから、頭の中はいつも軽やかで次の行動は素早いのです。
決断できない人の行動はいつでもチンタラとしてますし、頭の中はもやもやとしたことで渦巻いています。
リスクを覚悟しつつ決断し、未練を残さずいつも次の行動を起こしている。
だから、周囲から見ればまぶしいほど輝いている人に見えてしまうのでdす。

そして輝いているから、周囲にも同じように輝いた人が集まり、余計にその人の人生は楽しくなっていく、ということです。

自分が目的をもち、今まで知らなかった仕事を体験したり、取り組んだりすれば、自分が今まで考えていたことを通り越し、自分自身が大きく入れ替わってしまうような感覚を覚える瞬間があります。

自分にとっての未知なことに取り組む時などです。

仕事というのは自分を最大限に生かすものだと人間科学研究所は考えています。

社長さんの仕事は社員一人ひとりに「仕事のおもしろさ」を伝え、その社員にとって仕事とは何なのか?を丁寧に教えていく必要があるのです。